親知らずを抜歯する理由
親知らずは一番奥にあり、生え方によっては歯磨きをきちんとすることが難しい場合があります。そのような場合には将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、最悪の場合は手前の健康な歯を巻き添えにしてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。また、親知らずが虫歯になってしまった場合、治療をしたとしても歯ブラシが届きにくいため、再発する可能性が高いのです。そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするというケースも多くあります。
抜いた方がいい親知らず、抜かなくていい親知らず。
親知らずには抜いた方がいい場合と、抜かなくていい場合があります。 お口の中全体でその親知らずがどういう状態にあるか、判断・予測することがまず大事です。親知らずが重要な機能を果たしている・果たすと予測される場合は積極的に虫歯の治療などを行い保存につとめます。一方お口の中で全く機能していなかったり、虫歯が大きすぎたり、予後が良くない場合は抜歯に至る場合もあります。また親知らず以外の歯がすべて綺麗にそろっていて問題がない場合でも、清掃性向上のためや歯並びのために、予防的に抜歯することもあります。当院では患者さんに現状説明、予後を説明し、対処を決定しています。
抜歯治療の流れ
難しい抜歯の場合は、術前の診査、診断が必要になります。
基本的には、初診の日は診査、診断を行い、その次の回に必要な時間分の予約をしていただき、抜歯を行います。
初診の段階で腫れているようなら、薬で腫れを抑えてから抜歯します。
① レントゲンなどによる診査・診断
② 抜歯
③ 抜いた次の日に傷口の消毒
④ 縫った場合、1週間後に抜糸
⑤ 治癒を待って終了