一昔前までは、虫歯や歯周病は“悪くなったら治す”、“痛くなったら治す”、という考え方が一般的でした。
これからは“痛くなる前”、“悪くなる前”に予防することが必要です。現在では虫歯や歯周病の予防を行うことが、全身の健康管理にも役立つことが、確認されています。
一緒に健康な歯を育てましょう!
フッ素
洗口法
現在、フッ素洗口法の虫歯予防効果が非常に高いといわれています。この方法は、歯質自体を強くするからです。毎日の口腔内のホームケアの仕上げとお考えください。
しかし、フッ素洗口は完璧な方法ではありません。
1.おやつ(甘い物)のとりすぎ、ダラダラ食いをしない。
2.食べたらきちんと歯磨きをする。
この2点をしっかりと行うよう心がけてください。
塗布法
フッ素は、毎日の食事を通して私達の体に摂取されている必須栄養素の一つでもあり、歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国でむし歯予防に利用されています。
フッ素塗布は、歯科医院で歯に高濃度のフッ素を塗布して、虫歯を予防する方法です。十分な効果を得るためには、歯科医院で年3~4回フッ素の塗布を行う必要がありますが、費用に比べて大きな虫歯予防効果があります。
シーラント
むし歯になりやすい奥歯の溝を、あらかじめ埋めてしまい、むし歯を予防しようとするのがシーラントです。特にフッ素を含有している「フッ素徐放性のシーラント」をおすすめします。 これにより周囲の歯を強くするという副次的な効果もあります。
ただし、シーラントを行ったからといって絶対に虫歯にならないわけではありません。歯ブラシはしっかりとおこなってください。
さらに、歯と歯の間にできる虫歯には効果がありませんので、フッ素塗布やフロスの併用をお勧めします。シーラントを行う時期としては乳児が生え揃う後おおよそ2才半以降と、第一大臼歯が生えてくる6才以降が目安です。
シーラントは時折かけてしまうことがありますので、定期的なメンテナンスが必要です。
PMTC
PMTCとは、簡単にいえば専門家による歯のクリーニングのことです。
PMTC専門のトレーニングを受けた歯科医師・歯科衛生士が、歯の表面につくバイオフィルム(細菌の塊)や沈着物を特殊な医療器機を使って完全に取り去った後、歯の質を強くするためにフッ素を塗布することをいいます。
PMTCは、ムシ歯・歯周病の予防管理を目的として,現在多くの国で行われています。自分で正しいホームケアを行い、定期的にPMTCを受ける事でムシ歯の再発及び歯周病の進行を防ぐことができます。